京城学校:消えた少女たち(The Silenced)
私的評価★★★★★★☆☆☆☆
(2015韓国)
1938年、当時日本統治下の京城(現ソウル)郊外にある全寮制の女子校に、ジュラン(パク・ボヨンさん)という名の少女が転入してくる。彼女の日本名は静子。クラスメートたちはなぜか彼女によそよそしい態度を見せる中、級長のヨンドク(パク・ソダムさん)だけはジュランに優しく接し、2人は親友同士の間柄に。ジュランはヨンドクから、以前このクラスには同じ静子という名の別の生徒がいたこと、そして、彼女はある日、不意に姿を消してしまったことを聞かされる。(WOWOWの番組内容から引用)
山奥の森に囲まれた全寮制女子〝療養学校〟に、継母に見捨てられるようにして送り込まれた少女・ジュラン。彼女の目を通して、次々と起こる不可解な出来事の数々を、耽美的な雰囲気の映像と音楽でつづったサスペンス・ホラーです。
ホラー? サスペンス寄りかな。前半は圧倒的にゴシック・ホラーっぽい。後半はサスペンスの連続。
どんなときも、やっぱりイチバン怖いのは〝人間〟だなぁ。
山の中の全寮制の女子だけの学校、しかも療養のため集まった生徒に投薬やら点滴やらの医療行為があるって設定だけで、十分ホラー要素の土台は出来上がってるワケで、その上、雰囲気たっぷりのトーンの耽美的な映像が織り込まれれば、イイ感じにならないワケがないのです。
あとは、後半のサスペンス的な展開をどう感じるか。
ボクは、ある意味、けっこう安心して観れましたね。
ボクが大の苦手としているアジア映画特有の鮮やかな流血シーンがふんだんにあって、始終身をこわばらせながら観てたんですが、ギリ、痛々しさやグロさを感じさせない程度に収まっていたので、まぁ鑑賞できました。
決して悪くは無い、けど。繰り返し見たくなるほどでもない、かな?
●監督・脚本:イ・ヘヨン