一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

ウルトラQ〜dark fantasy〜第15話『光る舟』

私的評価★★★★★★★★☆☆

ウルトラQ darkfantasy case8
ウルトラQ~dark fantasy~case8 [DVD]

 (2004日本)

 職を無くした現場監督・岡田(寺島進さん)は、川に玩具の舟を浮かべている青年(山崎祐太さん)に出会う。青年は、舟が海に到達すれば生まれ変われると信じていた。
(DVDパッケージから引用)


 2004年テレビ東京系で放送された〝ウルトラQ〜dark fantasy〜〟全26話のうちの第15話です。
 同時収録の第16話『ガラQの大逆襲』は、オリジナル〝ウルトラQ〟シリーズの第16話「ガラモンの逆襲」のリメイク作品。セミ男がセミ女になってたり、ガラQが活躍したり、原作との違いを楽しむと面白さ倍増という作品です。


 一方の本作は、ウルトラマンダイナの神回と個人的に推してやまない第20話『少年宇宙人』、そして本シリーズ第10話「送り火」の監督・原田昌樹さん&脚本・太田愛さんのコンビによる名作。


 生まれ変わったら、人生やり直せるの?
 そんなに今のアナタの人生は、取るに足らない、つまらないモノなのかい?

 橋の上で謎の老紳士に渡された〝光る舟〟に人生を賭けて『生まれ変わること』を願い、舟を浮かべる青年と、その話に便乗したいとしゃしゃり出る元・現場監督の二人。
 生まれ変われて良かったのか? 生まれ変われなくて良かったのか?
 二律背反であれば、比べるべくも無いワケだが、いずれに転んでも、今度は二度と『生まれ変わりたい』と思わないですむ人生を歩んでほしい。太田愛さんのそんな願いを感じられるハート・ウォーミングな一編。観終わったあと、心の底に、ポッと希望の灯がともるのを感じます。

太田愛さん脚本の作品
vgaia.hatenadiary.org
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●監督:鶴田法男 ●脚本:太田愛