一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

弱虫ペダル

私的評価★★★★★★★★☆☆

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映画『弱虫ペダル』公式サイトより引用

 (2020日本)


青春を走れ。
希望をつなげ。

 千葉から秋葉原にママチャリで通う、運動が苦手で友達がいない高校生・小野田坂道(永瀬廉さん/King & Prince)。
 念願のアニメ研究部に入ろうとしたが、休部を知りショックを受ける。
 そんな時、坂道の自転車の走りを見た同級生の今泉俊輔(伊藤健太郎さん)からレースの勝負を申し込まれる。自転車で走る楽しさを初めて感じた坂道は、秋葉原で出会った同級生・鳴子章吉(坂東龍汰さん)に誘われて自転車競技部に入部する。マネージャーの寒咲幹(橋本環奈さん)や部長の金城真護(竜星涼さん)、巻島裕介(栁俊太郎さん)、田所迅(菅原健さん)ら尊敬できる先輩たちとの出会いによって、自転車選手としての思わぬ才能を発揮する坂道。そして迎えた県大会。レギュラーメンバーに選ばれた坂道は、初めて出来た「仲間」とともに、インターハイ出場を懸けたレースに挑む。
(映画『弱虫ペダル』公式サイト「STORY」より引用)

movies.shochiku.co.jp



 一般劇場で映画を観るのは、実に7か月ぶりです。

 新型コロナウイルスのおかげで、映画館に足を運ぶのをためらっていたワケですが、もしかしたら週末から満席での販売になるかもしれないと思うと、むしろ今のうちに一度劇場を訪問しておいたほうがイイのでは、などと考え、ついに出かけることにしたのです。


 で、漫画を読み続けていた…というか、そっちも実は2年生のインターハイ3日目の途中で止まってるんだが^^;…大好きな〝弱虫ペダル〟の実写版を見ました。


 総北高校のメンバー、特に3年生トリオ、原作のデフォルメ具合をなかなかうまく現実的に(笑)再現してましたねぇ。

 大好きなキャラの巻島の独特のダンシングも、現実的な範囲での振れ幅だったりしたけど、ま、シャイな巻島のキャラは良く出てたと思いました。

 小野田坂道も、実在するなら、あんな雰囲気になるのかなぁ?

 橋本環奈さんも、爽やかでイイ感じに脇を飾ってました。


 全般的に自転車の走行シーンは、なかなか本格的にレースしてる感じ出てて、カッコ良かったです。

 後輪ギヤを斜め後ろから接写するアングルとか、やけに機械的な美しさを引き出してたし、山道を並走するカメラとか、迫力が半端なかったですね。

 音もキレイで、セリフも聴きとりやすいし、環境音も自然な感じで、特に、フリーラチェットの音が心地よくって、ずーっと聴いていたくなる美音でした。


 ストーリー的には、インターハイ千葉県予選までなので、実質小野田クンの物語のプロローグみたいなところで終わってます。

 続き、あるかな?


 弱ペダは、小野田クン自身のことを指してるようで、登場する選手みんなのことでもあると思うんですよね。

 だから、インターハイ全国大会になると、ライバル校の箱根学園の選手たちも含め、登場人物全員の抱える挫折の歴史から今に至るバックグラウンドの物語が丁寧につづられ、それぞれの選手たち同士の間で、局地的な勝敗を決する過酷な戦いが描かれていくところに、胸が熱くなるのです。
 

 映画の尺に収めるために、微妙に端折ってるエピソードも多々ありましたが、実写版でもなかなか胸アツな展開を随所に味わえました。


●監督:三木康一郎 ●脚本:板谷里乃、三木康一郎 ●原作:渡辺航(コミック『弱虫ペダル』/秋田書店週刊少年チャンピオン」連載中)