一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

前田建設ファンタジー営業部

私的評価★★★★★★★★☆☆

f:id:vgaia:20200205234146j:plain
映画『前田建設ファンタジー営業部』公式サイトより引用

 (2020日本)


 2003年.前田建設工業のオフィスの片隅にある広報グループ。
 社会人になったら粛々と生きていく、と働くことに情熱を見いだせないでいたドイ(高杉真宙さん)が憂鬱そうにパソコンに向かっている。満面の笑みをたたえたグループリーダーのアサガワ(小木博明さん/おぎやはぎ)の「マジンガーZの格納庫を作れるか」という問いに、適当に答えるドイ。そんな二人のやりとりに、同グループのベッショ(上地雄輔さん)、エモト(岸井ゆきのさん)、チカダ(本多 力さん)も入ってきて口々に持論を展開する。部下たちが話に乗ってきたタイミングを見計らい、アサガワの声が轟いた。

「うちの技術で、マジンガーの格納庫作っちゃおう!」

 しかし、昨今では、新規事明らかに縮小、民間営業は厳しいコスト合戦を強いられている。そんな中でも、どこかにブルーオーシャンがあるんじゃないか・・・。あったんだよ!それが、マンガやアニメの世界、つまり空想世界からの受注だったんだよ!空想世界では、毎週のように、さまざまな建造物が、作っては壊され、作っては壊され!そんな奇跡のようなニューフロンティアに、わが社がいち早く、乗り込もうじゃないか!」

 かくして、アサガワに巻き込まれる形で広報グループは、マジンガーZの地下格納庫を作る依頼をファンタジーの世界から受けたという体裁で、検討に向け始動する。アサガワが上層部やマジンガーZの権利元に次々と根回しをし、部員たちも創意工夫を凝らしていくが、前途多難な問題が次々と襲い掛かる。

 最初は、冷ややかだったドイも、渋々ながらも巻き込まれた部員たちと共に、掘削オタクで土質担当のヤマダ(町田啓太さん/劇団EXILE)、クセの強いベテラン機械グループ担当部長のフワ(六角精児さん)、さらに社内だけでなく社外からも協力を得て、前代未聞のミッションに立ち向かっていく。
(映画『前田建設ファンタジー営業部』公式サイト「STORY」より引用)

maeda-f-movie.com
※実在するWEBサイト
www.maeda.co.jp
※本業の公式サイト
 遊びも徹底しすぎると、本業のページまでフェイクなんじゃないかと疑われないか心配です^^;

www.maeda.co.jp



 実在の建設会社〝前田建設工業株式会社〟のWEBコンテンツを元に、2003年のコンテンツ立ち上げ当時のスタッフの奮闘ぶりを描いた作品です。

 ホンモノの実力を持った大人たちが、本気で遊ぶとどんだけ凄いか、見せていただきました。

 なぜか知らねど、感動の嵐に見舞われて、震えが止まらないほど笑い倒しました。
 あまりにも突き抜けた出来事を目の当たりにすると、脳が機能停止してしまうのかも知れません^^;

 だいたい、元ネタが元ネタだけに、コメディタッチで描かれる展開に、予想を外すことはありませんが、見せ方が上手かったのは間違いありません。

 というか、観終わった後に単純に思ったのは、『建設会社の壮大なプロモーション・ビデオだな』ってこと。
 そう思うと、掘削現場だとか、ダムの現場だとかを訪れる場面は、大人の社会科見学でしたね。
 それでも、楽しい体験でしたが^^



※英監督の作品。本作ぐらい突き抜けてりゃ、この作品も良かったかもね。
vgaia.hatenadiary.org

上田誠さんの脚本作品。どれも面白かった。
vgaia.hatenadiary.org
vgaia.hatenadiary.org


●監督:英勉 ●脚本:上田誠ヨーロッパ企画) ●原案:前田建設ファンタジー営業部(WEBコンテンツ)