一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

名も無き世界のエンドロール

私的評価★★★☆☆☆☆☆☆☆

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映画『名も無き世界のエンドロール』公式サイトより引用

 (2021日本)
 
クリスマス・イブの夜。
日本中を巻き込んだ、ある壮大な計画が
実行されようとしていた―。

 複雑な家庭環境で育ち、さみしさを抱えて生きてきたキダ(岩田剛典さん)とマコト(新田真剣佑さん)は幼馴染み。そこに同じ境遇の転校生・ヨッチ(山田杏奈さん)も加わり、3人は支え合いながら家族よりも大切な仲間となった。しかし20歳の時、訳あってヨッチは2人の元から突然いなくなってしまう。

 そんな彼らの元に、政治家令嬢で、芸能界で活躍するトップモデルのリサ(中村アンさん)が現れる。リサに異常な興味を持ったマコトは、食事に誘うが、全く相手にされない。キダは「住む世界が違うから諦めろ」と忠告するが、マコトは仕事を辞めて忽然と姿を消してしまう。

 2年後。マコトを捜すために裏社会にまで潜り込んだキダは、ようやく再会を果たす。マコトは、リサにふさわしい男になるために、死に物狂いで金を稼いでいた。マコトの執念とその理由を知ったキダは、親友のため命をかけて協力することを誓う。以来、キダは〈交渉屋〉として、マコトは〈会社経営者〉として、裏と表の社会でのし上がっていく。そして、迎えたクリスマス・イブの夜。マコトはキダの力を借りてプロポーズを決行しようとする。しかし実はそれは、10年もの歳月を費やして2人が企てた、日本中を巻き込む“ある壮大な計画”だった─。

(映画『名も無き世界のエンドロール』公式サイト「STORY」より引用)
www.namonaki.jp


 JAROに言ってやりたい。〝日本中を巻き込む〟なんて、誇大広告じゃね?
 もうリサとの出会いのエピソードの違和感から筋立てが一本しか見えなくなってしまい、その通りにストーリーが見え見えで展開してしまって、最後の20分は、「どうか予想を裏切る、壮大などんでん返しを見せてくれーっ!」虚しい願いを込めて見守ったけど……あぁ……どうしようもなかったなぁ。そこで終わっちゃダメでしょ~。
 残念ながら最後に衝撃なんて無かったし、むしろ、キダの驚く顔に、苦笑するしかなかったよ。そこまで徹底して、サプライズ仕掛けたかったのか、って。
 まだ『サイレント・トーキョー』の方が、サスペンス度高かったし、エンタメ的な見せ場も多かったように思うけどなぁ。

 たぶん、だけど。ネット配信してる、半年後のストーリーとセットで完結するんだろうけど、わざわざ契約してまで観ようとは思えないので、言うなれば半分観ただけの評価で勘弁願います。

 あとね。20代半ばの新田さんは、まだ他の作品でも高校生を演じてるので、ギリ、セーフかも知れませんが、30代の岩田さんに高校生の役は、だいぶ無理があるかなぁ、と思いました。うん。3人の中で1人だけ8年くらい留年してるカンジ^^;


※う~む。同じ監督さんの過去作は、いろんな感情を揺すぶられて感動したんだけどなぁ……。
vgaia.hatenadiary.org
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●監督:佐藤祐市 ●脚本:西条みつとし ●音楽:佐藤直紀 ●原作:行成薫(小説『名も無き世界のエンドロール』/集英社文庫刊)