一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!

私的評価★★★★★★☆☆☆☆

踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! スタンダード・エディション [Blu-ray]

 (2010日本)

 湾岸署を襲った最悪の猟奇的連続殺人事件から7年。お台場はさらなる変貌を遂げていた。外国からの要人が降り立つ空港が近く、高速道路や変電所などのライフラインもあるお台場はテロリストの格好の標的になっていた。その対策のため、湾岸署は高度なセキュリティシステムが導入された新湾岸署への引越し作業に追われていた。その引越しを一任されたのは、強行犯係係長に昇進した青島刑事(織田裕二さん)だった。新湾岸署の開署式まで後3日。部下の夏美(内田有紀さん)や和久(伊藤淳史さん)らとともに大張り切りで引越し作業に取り組む青島。そんな引越しの真っ最中に、湾岸署管内で次々と事件が発生する!
 金庫破りやバスジャック、さらには、湾岸署から青島やすみれ(深津絵里さん)らの拳銃が3丁盗まれ、連続殺人事件へと発展していく――。
 湾岸署には特別捜査本部が設置され、管理補佐官の鳥飼(小栗旬さん)とともに青島は捜査を開始するが、必死の捜査もむなしく、ついには湾岸署が占拠されてしまう。開署式を翌日に控えた青島ら湾岸署員は、ヤツらを解放し、被疑者を確保できるのか!!(Blu-rayパッケージのSTORYから引用)


 『踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2 - 一応、邦画劇場』から7年後、ですが、それからすでに9年経って、今ごろ見たんかい!てな感じです。
 Blu-rayを買ってたんですが、この頃すでに惰性で買ってしまってた感じで、ちょっと熱が冷めた時期だったんですね。テレビ放映時も、まともに全編通して見てなかったですし、肝心なところは見てなかったので、やっと全編見たワケです。

 できた当初、何もない埋立地に作られたため〝空き地署〟と揶揄されていた〝警視庁湾岸警察署〟が、最強のセキュリティを導入したインテリジェント・ビルに移転するのを機に、事件が起きてしまうという筋ですね。
 『踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間! - 一応、邦画劇場』で連続猟奇殺人事件の犯人として逮捕された日向真奈美(小泉今日子さん)を含む、過去に青島刑事が逮捕した犯罪者たちの解放を要求する犯人グループ。
 和久(いかりや長介さん/声のみライブラリ出演)の語録を集めた手帳とか、相変わらず小ネタいっぱい仕込んでるなぁと思いつつ、最後に青島が「君、どっかで…」と犯人グループの首謀者に声をかけるシーンが、どこで見たんだろう?って疑問だったんですが、俳優さんを検索してみて、あっと驚きました。実は、13年前、青島が刑事になって最初に確保した被疑者(?!)だったという仕込み……恐れ入りました。1997年の放送開始から、そんなに年数経ってるかぁ……と、感慨ひとしおです。

 内容は……ツッコミどころ、多いなぁ。そんな雑な引越しじゃあ、何を仕込まれてても不思議じゃないくらいセキュリティゆるゆるでしょ。よくまぁ、その程度の事件で収まったモンだと思うワケです。
 あと、エキストラの野次馬がやけにひしめき合っていて、結構うっとうしい画面になってます。なんかもう、ごちゃごちゃしてるシーン多くて、疲れるなぁ、と。
 それから、20年以上前なら笑えたシーン(例えば、スカンクとか、その他、ちょっと笑いを誘おうと仕込んだ小ネタなど)が、なんかしら痛々しくて、笑えなかったんですよねぇ。これは……自分が歳をとったせいなのか、どうなのか?

 登場人物自体も歳とっちゃったワケで、さすがにこの時点で、もうキツいコンテンツになってたのかもしれないですねぇ。興行収入も、決して悪くないのに、前作より100億ばかり少なかったとかで、勢いを失ってしまったようです。


●監督:本広克行 ●脚本:君塚良一